以前、 ある団体から社員向けセミナーのご依頼をいただいたことがありました。就業時間後の任意参加の勉強会だったにも関わらず、 多くの方々が足を運んでくださいました。
セミナー終了後、 片付けをしていると、 一人の女性がそっと近づいてきました。
そして小さな声で、
「仕事では責任ある立場を任されていて、 休日は子供の部活の応援や PTA 活動。 家も購入
したのですが、 片付けができず、 いつもぐちゃぐちゃなんです。 先日、 夫にも指摘されてしまって。 もうどうしたらいいのか分からなくなってしまいました」
そう話ながら、 彼女は堪えていた涙をこぼしました。
私はその姿を見ながら、
頑張っている人ほど、 限界まで抱え込んでしまうのだと改めて感じました。
彼女のように、 仕事と家庭を回す毎日の中で、 悲鳴をあげたくなる日も何度もあるでしょう。
時には、 何もしたくないのにやることだけが次々と頭に浮かび、 フリーズしてしまう夜もあるでしょう。

仕事、
子育て、
家事、
学校行事、
人づきあい、
毎日をこなすことに精一杯で、 家を片付け整える時間も気力も残っていない。
そして気づけば、 片付かない部屋を見て、 自分を責めてしまう。
でも私は、 片付けられないことを責めるのではなく、 先ずは“私、 本当によく頑張っている”と自分自身を認めてあげることが大切だと思います。 それから、 ほんの少しだけでも、 不要な物を手放してみること。

完璧に片付けるのでなく、 ほんの少し前に進むために、 テーブルの上の空間を広げるだけでもいいのです。
ゴミを分類して出すだけでもいいのです。
そうできた自分をまた「えらい、 えらい」 とほめてあげる。
スモールステップで少しだけ前進。 完璧を目指さず手抜きしながらコツコツと続けていく。
6 月は、 季節の変わり目で心も体も疲れが出やすい季節。
だからこそ今月は、 頑張ることよりも、 少しだけ手放して余白をつくる。
そんな小さな行動が、 また前に進むための力になってくれると思います。
株式会社 暮らしかたらぼ
代表 根原 典枝

1972年生まれ 沖縄県うるま市出身。
20代でフィニッシングスクール西大学院に入学。茶事の文化に興味を持ち、本場イギリスに紅茶の旅へ。現地のホストファミリーと過ごす中で、暮らしの質の高さに感銘を受ける。帰国後ブライダル業界に就職し、自分の身の回りや思考が片付けられてないことで失敗を経験する。営業はできたが仕事の効率が悪く、休日に休めない生活を送る。その後、片付けの習慣のないまま結婚、出産。イギリスの丁寧な暮らしを知っているのに、できない自分に落ち込むと同時に、そんなママをサポートするサービスがあったらいいのになと考え始める。第3子授乳中にテレビ番組『ガイアの夜明け』を観る。赤字だった会社が3S(整理・整頓・清掃)を通して黒字化していく様子を目の当たりにする。影響を受け、自身の家で3Sを実践する。
毎日の暮らし方を研究する 暮らしかたらぼ

