2023年10月5日 時点
沖縄の魅力に惹かれて、沖縄に移住してきたという方は特に知ってほしい沖縄の保育事情。
今回は、本島から移住してきた、もしくは転勤してきたという方が沖縄で子育てをするにあたって知っておきたい沖縄ならではの保育園・幼稚園事情をお伝えします。あなたの常識はここ沖縄では常識じゃないかもしれません。
沖縄では常識!小学校の敷地内に幼稚園
まず、移住して驚くのが小学校の敷地内に幼稚園があるという点。(もちろんそうでない幼稚園もあります)県外に多い3年保育の幼稚園と違って、1年または2年保育の園が多いというのも大きな特徴で、小学校の校長先生が、幼稚園の園長先生を兼任しています。(例外も有り)「幼稚園は保育園を卒園した後、小学校に行くまでの期間にみんなが通う場所」という認識の沖縄県民も多くいて、実際6歳ではなく5歳になると卒園という形の保育園も多くあります。県外であれば小学校入学までは
- 保育園→小学校
- 幼稚園(3年制が多い)→小学校
の2パターンが一般的ですが、沖縄県ではこの2パターンに加えて
- 保育園→幼稚園→小学校
というパターンがあるということです。なぜ沖縄だけこのような形になったのか。その理由は沖縄がアメリカに統治されていた時代に、就学前教育が盛んだったアメリカの指示で、5歳児からのこどもをみんな集めて一貫教育を行うことになり、そこで幼稚園を小学校の敷地内に作ったことがきっかけです。そして、現在もまだそのスタイルが残っているのです。
教育上メリットが多い小学校内にある幼稚園の特性とは?
小学校の敷地内に幼稚園があることで、自然と小学生と幼稚園生が関わりを持つ機会も多くあります。高学年の子供が幼稚園生に絵本を読んであげるなんて場面も日常で目にすることができますよ。幼稚園生は、年が離れたお兄さんお姉さんから様々なことを学ぶことができるし、小学生も日常から小さい子と触れ合うことができ、それもまた学ぶことの多い貴重な体験に。
また、運動会などの大きな行事も、小学校と幼稚園が合同ですることが多く、親側からしても小学生と幼稚園生、どちらも子どもがいるととても助かりますし、小学校に上がった後のイメージもしやすいですよね。
幼稚園を卒園すると、そのまま敷地内の小学校に上がるというケースがほとんどなので、小学校で新しく友達ができるかといった心配もなく、小学校の雰囲気を分かっているので、安心して登校することができますね。
認定こども園ができてから変化したことは?
このように沖縄県には独自の保育事情が存在していますが、近年の認定こども園の導入でいくつか変化も出てきています。例えば那覇市では、平成31年には全ての市立幼稚園が認定こども園へ移行することが決定。料金制度や保育時間などが幼稚園とは変わってきますが、利用者が1号認定か2号認定なのかでも違いが出てきます。まず、1号認定は入園希望だけをすれば良いのに対し、2号認定は保育時間が1号認定よりも長いため、共働きであったり、親の介護をしていたりといった、昼以降にも保育サービスが必要であるという証明が必要となります。認定こども園と幼稚園の違いは、大きく分けて以下の4点です。
◇幼稚園と認定こども園の違い
- 保育料が変わる
- 認定こども園は土曜日保育がある
- 認定こども園は給食が支給される
まず、保育料ですが収入に応じて区分されていて、高収入であればあるほど保育料が高くなる仕組みです。
10月~保育園や認定こども園の入園受付が開始される時期です。
検討中の方は、お住いの市町村こども園の申し込み期間などを確認されてはいかがでしょうか。
那覇市の場合
- 令和6年度 小学校隣接こども園の入園申込みについて
https://www.city.naha.okinawa.jp/child/hoikuen/hoikuryou.html
移住者が驚く、沖縄では当たり前の保育事情。小学校の敷地内に幼稚園があることに違和感を持ちますよね。でも、小学生と幼稚園生との年齢の離れた子供同士のつながりは沖縄の「ゆいまーる=助け合い」精神の基盤なのです。
現状を把握した上でご家庭に合った保育サービスを選びましょう!
くわしくは、お住いの市町村にてお問合せください。
なるほどー。