小学校に入学前までに、何をどれだけ身に付けておくべきか気になるお母さんたちも多いことかと思います。
勉強のことや友達のこと、生活面でのこと「うちの子は大丈夫だろうか」と心配してしまうのが親心ですよね。
必要以上に心配することもありませんが、これだけはさせておこうと各家庭で基準を設けておくと、余計な不安もなくなりますよね。
そこで今回は、小学校入学前までに身に付けておきたい内容をまとめました。
小学校入学前の勉強
最近は読み書きだけでなく、簡単な算数や英会話、礼儀作法まで教えてくれる保育園や幼稚園もありますよね。
実際のところ小学校入学前に勉強はどの程度必要なのか、現役の小学校教員で3児の男の子のお母さんでもある、教員歴28年のYさんにお話を聞いてみました。
Q 小学校入学前に、勉強はしておいた方が良いのでしょうか。
A 基本的には、学校できちんと教えていくのでそれほど心配されなくても大丈夫ですよ。
ただやっぱり入学前に勉強している子は、意欲的な子が多いです。
「これ分かる!」と積極的に授業に参加してくれるようになります。
今は保育園や幼稚園で、すでに教えてもらっている子どもが多いので、全く知らない状態の子は気持ち的に押されてしまっているように感じます。
そういった意味では入学前に少し勉強しておいた方が良いかもしれませんね。
完全に理解していなくて少し知っている程度でも、授業に参加しようという意欲につながるので良いと思います。
- ひらがなが読める
- ひらがなが書ける
- 1~30程度まで数えられる
- 1~30程度までの数字が書ける
などのことは、出来るようになっておいた方が良いでしょう。
さらに以下2つができていると、小学校入学後のスタートがスムーズです。
10までの計算
算数の授業以外でも「プリントが何枚あるか」「○人のグループを作る」など数字が出てくる場面も多いため、簡単な計算ができるようになっていると学校生活がしやすくなります。
ひらがなだけの簡単な絵本が自分で読める
絵本が読めるということは、ひらがなを見て、書いてあることの意味が分かるということなので、国語の授業以外の場面でも役立ちます。
勉強面以外で身に付けておいた方が良い習慣
Q 勉強面以外で身に付けておいた方が良いことはありますか
A 是非ご家庭で取り入れてほしい習慣が、「お手つだい」と「絵本の読み聞かせ」です。
実は勉強よりも、こちらの方が大切だと感じています。
日常的にお手伝いをしている子どもは、自分で考えて動く子が多く、段取りをして時間を上手く使っていると思います。
時間の使い方が上手いと、例え入学前に勉強ができなくても後から伸びてくるようになります。
また、絵本をたくさん読んでもらっている子どもは、語彙力も豊富で話を理解する力があるように思います。
話を理解していると、授業中もちゃんと先生の話を聞くようになります。
「お手伝い」と「絵本の読み聞かせ」は、家庭でも取り入れやすい習慣ですし、どちらの習慣も、親子の絆を深め、子どもの自尊心を育むと言われています。
いかがでしたか?
Yさんのお話から何かヒントになるところがあったのではないでしょうか。
子どもの成長は1人1人違うので、できないからと言って焦ることもありませんが、小学校入学までを1つの目標として、各ご家庭で準備を進めていってはいかがでしょうか。