子どもがいると、スーパーに買い出しに行くのも一苦労。できるだけ人手があるときに買い物は済ませたい！とパパが休みの週末に、食材のまとめ買いをするという方もいるのではないでしょうか。その日に食べるものはその日のうちに買うというのが理想的。でも、現実的にそうもいきませんよね。今回は、買いだめした野菜をできるだけ長持ちさせ、鮮度を保ったままおいしく食べられる保存方法のコツをまとめてお伝えします。
野菜の保存のコツ まとめ
保存のコツ1 立てて保存する
【人参 大根 ブロッコリー きゅうり アスパラガス】
人参、大根、ブロッコリー、きゅうり、アスパラガスなど縦方向に成長する野菜は、成長過程と同じように立てた状態で保存すると、野菜にストレスがかかりにくく長持ちします。ペットボトルをカットしたものを野菜室に入れておくと、立てて収納できて便利です。また、基本的なことですが、人参と大根はきちんと葉を切りおとして別々に保存しましょう。
保存のコツ2 芯をくりぬく
【キャベツ レタス 白菜】
キャベツやレタス、白菜などの野菜は芯をくり抜いて、湿らせたキッチンペーパーを詰めておくと長持ちします。ただしレタスは金属に弱いため、手で芯をくりぬくようにしましょう。その際、軽く芯をたたくとくりぬきやすくなりますよ。キャベツや白菜の芯を包丁で抜くのが苦手な方は、爪楊枝を三本ほど芯に指しておけば同様の効果もあります。ただ白菜の芯は甘みがあって美味しい部位ですし、キャベツの芯は食物繊維も豊富で、細切りにしてきんぴらなどにしても美味しく頂けるので、ぜひくりぬいて使ってみてくださいね。
保存のコツ3 湿らせたキッチンペーパーで包む
【水菜 小松菜 ほうれん草】
水菜、小松菜、ほうれん草などの葉野菜は、湿らせたキッチンペーパーか新聞紙に包んでポリ袋に入れて保存しましょう。可能なら立てて保存するのが理想的。小松菜と水菜は、2～3日で傷んでしまうため、使い切れない場合はきれいに洗って水気をしっかりふき取り、ジップ付きの袋などに入れて冷凍保存が可能です。
保存のコツ4 エチレンガスの多い果物に注意する
【りんご アボカド メロン 桃 洋ナシ】
野菜や果物はエチレンという植物ホルモンの作用で成長し、熟成します。成長には不可欠なエチレンガスですが、収穫後は熟成しすぎるため逆に食材が傷む原因にもなってしまいます。野菜や果物の種類によってエチレンガスの量は違いますが、多く放出するものと一緒に保存しておくと他の野菜にも影響するので、注意が必要です。
エチレンガスが多く、注意が必要な野菜・果物はリンゴ、アボカド、メロン、桃、洋ナシ。これらの野菜・果物を冷蔵庫で保存する際には、ポリ袋などに入れてガスの影響を最小限にとどめましょう。逆に、エチレンガスが多いものとジャガイモを一緒に保存すると発芽を抑えてくれますし、炭を冷蔵庫に入れておくと炭の吸着力でエチレンガスを吸着するので食材の鮮度を保つことが出来ます。一般的な家庭用の冷蔵庫で、100ｇほどの備長炭を3～5本入れておきます。1カ月に1度洗って乾かせば、数カ月は繰り返し使えますよ。
すぐに使える！保存のコツ4選(種類別)
バナナ
バナナは一房ごとに分けて保存すると長持ちします。冷蔵庫に入れると低温障害をおこすため室温で保存します。また、40～50度のお湯にバナナを５分ほどつけて、冷ました後ラップでくるんでから冷蔵庫で保存すると10日ほど日持ちします。お湯につけた後のバナナは冷蔵保存でも黒くなりません。
トマト
トマトはヘタを下にして、重ならないようにポリ袋に入れて野菜室で保存します。もう少し熟れさせたいなという場合は、常温で保存して熟れさせるか、リンゴなどエチレンガスの多いものと一緒に保存するのがおすすめです。赤く食べごろになったら冷蔵庫へ移動させるのを忘れずに！
なす
乾燥に弱いなすは、1つずつラップに包んで保存しましょう。保存温度が5度以下になると身が縮んでしまうので、冷蔵庫よりも野菜室での保存がおすすめ。
ピーマン
ピーマンは水気に弱いため、キッチンペーペーで水気をふき取って下さい。1つ傷むと、ミカンのように次々と傷んでしまうので、1つ1つラップに包んで保存しましょう。
冷蔵庫に入れる前のひと工夫で、野菜を長持ちさせることができます。少し手間ではありますが、食べ物を大切にする姿勢は食育となって、子どもたちにも伝わるのではないでしょうか。いつもの野菜が愛おしくありがたく思えますよ。ぜひ、皆様の日常に取り入れてみてくださいね。
