「ママモネ」 は自分よりも家族を優先しがち なママが 、自分自身を幸せにし、沖縄で「ママであることを楽しむ」ことをサポートするため、 WebやSNSでの情報発信を中心に活動されています。
出生率日本一の沖縄で、 沖縄最大規模のママコミュニティーとして、 ママがハックして作り出す、新しい沖縄を目標にされています。
今回は「ママモネ」 の立ち上げの経緯や想いについて、代表の知念さんにお話をお伺いしました。
「ママモネ」スタートのきっかけ

わたしは大阪出身で、沖縄で頼れる人が少ない中での子育てスタートでした。
初対面でも共通の課題をもつママたちとつながりを持つ場を作りたいという想いで、サークルに近い形でママ会などを開催するママコミュニティー「ママモネ」をスタートしました。
数年運営していく中で、2020年、コロナ渦となり、人と人が接することが難しく孤立していく社会情勢の中、ママたちを取り巻く環境にも大きな変化がありました。
突然休校になったお子さんを家で見るため、働くママは欠勤が続き、収入が減ったなど、孤立して不安を抱える声を聞くようになり、沖縄のママたちのコロナ渦の実態調査として、知人の協力をいただき、アンケートで300名ほどのママたちの声を集めました。
もっと広く、社会や企業さんにママの声を届けるため、コミュニティーとしてではなく法人化することで耳を傾けてもらえるのではないかと思い、2020年に合同会社を立ち上げました。
会社を立ち上げてみたものの、わたし自身、バイトの経験はありますが、いわゆる就活して新卒入社といった社会人経験をしてこなかったので、社会人としてのマナーや企業さんとどう接する糸口を作るのか、全くわかりませんでした。
子連れで在宅ワークOK!「託児付きコワーキングスペース」開設

アンケートに答えてくれたみなさんは、「ママ」という肩書に至るまで、一人の女性として様々な社会経験をされています。子どもがいるから出勤できない、在宅で仕事できないか?もっとママたちが働きやすい環境があれば…という気持ちがわたしの中で強くなりました。
そんな中、生まれたアイデアが、ママコミュニティーの拠点としていた西原町のカフェ「ソイラボ」を活用した、子連れで在宅ワークができる託児付きコワーキングスペースの運営でした。
2022年の夏、開設に向けてクラウドファンディングを募り、託児付きコワーキングカフェ「ソイラボ+YUIEN(ユイエン)」を開設しました。
実際、子育てをしながら仕事をしているワーキングマザーの1人として、「子供と一緒に仕事ができる」理想と現実のギャップを経験していました。
・子守をしながらの仕事は想像以上に大変…
・子連れOKカフェで仕事しても「ママ〜!」と呼ばれて集中できない
ママも子供もストレスフリーで過ごせるように、併設の託児スペースで、保育士資格者やベビーシッター事業者などの専属シッターさんに子供を預けて、ママは安心して仕事に集中できるよう、お子さんを見守るシッターチームと運営チームで連携し、色々な方から助言をもらいながらスタートしました。

コロナが終息し、お子さんの預け先の保育園などが稼働し始めたことで、子連れでお仕事をするママの利用は少しずつ減っていきました。
現在は、レンタルスペースとしてお誕生日会やタンカーユーエーなど個人でのご利用やワークショップ、ソイラボ全体を活用したマルシェの開催などを行っています。
ソイラボのカフェとしての特性を活かした「チャレンジキッチン」も行っており、実店舗を持たない方の応援として、飲食の製造・販売ができる、カフェのキッチンを活用していただいています。

仕事をする、ひとりのママとして感じる事

今、一番楽しいと思うことは、“人と会うこと”です。
思い返せば学生時代、一人旅が好きで、旅先で出会う初対面の方とお話することが楽しくて。二度と会うことがないかもしれない方の、ここに至るまでのお話を聞くことがとにかく楽しくて好きでした。
今は周りの様々なスキルを持つママたちに支えられ、わたしの好きな「人と会う」ことを仕事にできています。
最近は年齢を重ねて、自分と向き合うことができるようになってきたかなと感じます。
「わたしってこうなんだ」と理解して、自分の好きなことリストを作ると、自分の機嫌を自分で取れるようにもなりましたね。
例えば雨で憂鬱な日は、大好きな香りで気分が上がります。自分の好きなことリストがあれば、その時にできることを選択して実践できるのでおすすめですよ。
子どもたちにも「ママ、楽しそう」と言われたいですからね。
ママのイライラって家庭内に感染しますから(笑)
少しでもポジティブでいられるようにできたらと思います。
今後の目標は?
企業として話を聞いていただけるようになり、さまざまな機会をいただけるようになりました。
最近は家族をターゲットにされている企業様からの声掛けもあり、企画のアドバイザーなどをさせていただいています。
以前からやりたかったWeb事業を2024年からスタートすることもできました。12名のママさんライターのお陰で運営できています。
今後はさらにママたちの得意を活かして、沖縄のママの声を活かした商品開発やリブランディングもできればと考えています。
わたし個人としては、じっとしていられない性格なので、県内外、場所問わず、旅行も兼ねて色々な場所へ行き、仕事ができるようになれば嬉しいです。
子どもたちにも見聞を広めて将来の選択肢が増えるように同行させたいですね。
頑張るママにアドバイスをひとこと!
子育てしながら、ママとして、一人の女性として過ごす目まぐるしい日々は、良いことも嫌なことも一瞬一瞬が体験・経験です。
「今を楽しむ」そんな心持ちで前向きに過ごせると、肩に力を入れずに過ごせるかもしれませんね。
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