身だしなみについて
職場での服装はファッションではありません。流行の服より、好感の持たれる服を。
アイロンをかけ、汚れのない清潔な服装を日々心がけましょう。
【男性】
キチンとプレスされた服装が基本。スーツの場合、アイロンのかかったシャツに、派手すぎないネクタイを。
ネクタイは結び目がゆるんでいたりするとだらしなく見えるので、やわらかい素材は避けましょう。
【女性】
髪は顔周りにかからないように。アップスタイルの場合はアクセサリーは小ぶりに。
メイクはナチュラルメイクが基本です。アイシャドーや口紅などは薄めの色を選びましょう。
長い爪やネイルアートされた爪は職場には適しません。
マニキュアは自分の爪をいかしてくれる透明またはベージュ、淡いピンクなどがオススメです。
会議室のノックは3回以上しましょう
会議室や訪問先のドアをノックするときは、3回以上ノックすることが望ましいです。
「コンコン」と2回だけノックする人が多いと思いますが、これはトイレ用の合図です。
靴を後ろ向きにしながら玄関に上がるのはNG!
お邪魔するお家にお尻を向けているという失礼な行動です。靴の方向を変えるのは、玄関に上がってから直すのが基本です。壁にお尻を向けて、靴の向きを変えるようにするといいでしょう。
挨拶の心得
基本はやっぱり元気。
明るく、ハキハキとした声で気持ちよくあいさつしましょう。声の高さはドレミの「ソ」の音が好印象に。
「お疲れさま」と「ご苦労さま」
「お疲れさま」は上司や先輩に対してつかう言葉。「ご苦労さま」は部下や後輩に対してつかいます。
間違えないように気をつけましょう。
先手必勝!
目下の者からあいさつするのが本来のマナー。新入社員の場合なら、周りは先輩や上司ばかりのはず。
相手が年下でも初対面でも自分からあいさつするように心がけましょう。
お辞儀の種類
お辞儀には種類がいろいろあり、それぞれ意味・役割があります。しっかり理解して、仕事の現場で活かしましょう。
名刺交換
社会人の必須アイテムである名刺。名刺交換する際のマナーをおさえておけば、交換もスムーズに進みます。
名刺は常に10枚位は持ち歩く習慣を。
- 名刺は訪問者が先に出します。名刺は相手が読める向きに。
- 同時交換のときはお互いに右手で差し出しましょう。基本的に名刺は胸より上で取扱いますが、相手の名刺より低い位置で渡すのは、謙虚さのアピールになります。
- 社名・部署名・フルネームを名乗りましょう。
- 座ったまま渡すのはNG。立ち上がり、胸の高さで持ちましょう。
複数の方と名刺交換し、席順に合わせて机の上に並べる際、一番偉い方の分など1枚だけを名刺入れの上に置くのはNGです。ここは、お客様を平等に扱っていますという意味で、フラットなところに並べて置くのがマナーです。
座る姿勢は正しく!
握りこぶしひとつ分くらい背もたれと背の間隔をあけて、深く寄り掛からないようにし、背すじを伸ばしましょう。
男女それぞれに印象を良くするポイントがあります。
【男性】
ひざの間はこぶしふたつ程あけ、手はヒザの上で軽く握ります。
【女性】
ひざ同士とかかと同士をつけ、しっかりと揃えましょう。
電話の受け方
電話の受け方で、会社の印象を判断されてしまいます。電話を受けるときには、印象の良い受け答えが必要です。
あなた自身が「会社の顔」と考えて下さい。聞いている相手を不快にさせない受け答えをしましょう。
電話が鳴ったらなるべく2コール以内で取りましょう。
3コール以上鳴ってしまった場合は、「大変お待たせいたしました」とお詫びの言葉を添えて、電話に出ましょう。
相手の社名・名前を聞いたら、復唱して下さい。
相手が名乗らない場合には、「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」と確認をしましょう。
聞き取れなかった場合には、「恐れ入りますが、お電話が遠いようなので、もう一度お願い致します」と聞き直しましょう。
電話のかけ方
相手への挨拶
「いつもお世話になっております」、(初めての場合など)「お忙しいところ、突然のお電話で失礼致します」
相手が不在の場合
あなたから電話をした旨、伝言を残してもらいましょう。
また、必要に応じて相手方から折り返して頂くように、お願いをしましょう。
電話を切る際
「ありがとうございました」「失礼致します」と一言添えましょう。
5W3Hを押さえてメモをとりましょう
メモすることはシンプルなことですが、仕事をこなしていく為にはとても大切なことです。
「報・連・相」とは?
仕事をスムーズに進めるために必要な「報告」「連絡」「相談」を略した言葉です。
「報告」上司(先輩)からの指示や命令に対して、部下(後輩)が経過や結果を知らせること。
「連絡」簡単な情報を関係者に知らせること。
「相談」判断に迷う時や意見を聞いてもらいたい時などに上司や先輩、同僚に参考意見を聞き、アドバイスをもらうこと。
ToDoリストを活用しましょう!
仕事の漏れをなくすために、出社してから「To Do リスト(やることリスト)」を作成してみましょう!
いろいろな書き方がありますが、1つご紹介します。
「封筒」のマナー
- 縦書封筒の表面の場合、住所は略さずに「**番**号」まで漢数字を使います。
- 縦書き封筒の場合、裏面には「〆」「封」などの封字を書きます。
- 横書き封筒の場合、切手は右上に貼るのが決まりです。
お茶出しの手順
お客様が来社された際は、空いている人が率先して感謝の気持ちを持ってお茶をお出しするようにしましょう。
①人数分の茶托と湯のみ茶わんと、台ふきんをもって。運ぶときは、茶托の上に湯のみ茶わんを乗せない。
②ノックを3回し、「失礼いたします」と言って入室する。
③サイドテーブルにお盆を置き、茶托に湯のみ茶わんをセットします。茶托は両手で持ちましょう。
④お茶を出すのは、役職の高いお客様から。お茶は基本右側から出しますがその場に応じて左側からでも大丈夫。
⑤お茶を出すときは小声で“失礼いたします”と一言。お茶をいただいた人は“ありがとうございます”と答えて。
⑥お茶を出し終えたら、お盆は脇に抱え、ドアの前でお客様のほうを向き“失礼いたしました”と言い、一礼しましょう。
⑦廊下に出たら、再度会釈し、静かにドアを閉めます。
どこが上座?
タクシーの上座…運転手の後ろの座席です。
洋室の上座…出入口から一番遠い席です。
声のかけかた
「○○課長」「○○部長」など、役職に名前をつけることで、相手はより丁寧な印象を受けるでしょう。
「お仕事中、失礼いたします」と、まずは仕事の手を止めることに対してお詫びをしましょう。
「少しお時間よろしいですか」と、相手の状況を確認してから自分の用件を伝えます。
敬語の種類(大分類)
尊敬語
目上の人や、相手の持ち物・状態・動作を敬って使う言葉
・動詞+「れる」「られる」
使用例/「朝何時に起きられましたか?」「先生はもう帰られました。」
謙譲語
自分または自分に関係のある人や持ち物・状態・動作をへりくだって使う言葉
・「お」「ご」+動詞+「する」「いただく」 ・動詞+「いただく」「させていただく」
使用例/「説明させていただきます。」「本日は先に帰らせていただきます。」
丁寧語
尊敬の気持ちをこめて言葉自体を美しくいうこと
・「です」「ます」など
使用例/「帰ります」 「見ます」 「寝ます」
「ら」抜き言葉に注意
一般的には誤った日本語とされていて、教科書や新聞でもほとんど使用されていません。