沖縄県は、全国的に見ても梅雨時期に限らず年間を通して湿度が高い県なのです。特に、梅雨の季節の沖縄はまさに高温多湿の気候。つまりカビの絶好の繁殖環境です。カビは、アレルギーやぜんそく、鼻炎など、様々な体調不良を引き起こす原因となります。湿気・カビ対策は私たちの健康を守る上でも必須!いつも通り掃除や換気をするだけではこの時期の湿気には太刀打ちできませんよ。今回はこの梅雨時期と必須となる、これだけは押さえておきたい基本の除湿方法をお伝えします。
知らない間にカビが!家の中で特に気を付けたい場所
カビ対策をするために知っておきたいのが、カビが生える4つの条件です。
- 湿度が高い(70%以上)
- 温度が0~45度(特に20~40度)
- 垢や石鹸かすなどカビの餌となるものがある
- 酸素に触れている
これらの条件がそろうのが
- お風呂場
- 下駄箱
- 押し入れ
- クローゼットの中
- 窓のサッシ
- 収納スペース
などです。普段から気を付けて換気や結露をふき取るようにしましょう。
家の中で最もカビが生えやすいお風呂場
家の中で最もカビが生えやすいお風呂場は、使った後にカビの餌となる汚れをシャワーでざっと流し、最後に水をかけて温度と湿度を下げておくと良いですよ。
下駄箱・押し入れ・クローゼット
下駄箱や押し入れ、クローゼットの中は、空気が流れず湿気がこもりやすいので、小まめにドアを開けておくようにし、カビの餌となる汚れやほこりがないように、掃き掃除などもするようにしましょう。
台所下や洗面所下の収納スペース
台所下や洗面所下の収納スペースも、要注意。水回りの下ということで湿気がこもりやすくカビが育ちやすい環境です。小まめにドアを開けて空気を入れ替えるのはもちろん、後ほどご紹介する除湿効果のあるグッズを活用して対策していきましょう。
湿気・カビ対策4選
対策1 湿度計をつける
部屋に湿度計をつけることで、自然と湿度のことを気にするようになります。湿度が高いということに気が付けば、除湿器をつけたり換気をしたりと、より早く対策ができますね。
対策2 重曹を活用する
お掃除に大活躍の重曹ですが、湿気対策としても一役買ってくれます。しかも、重曹は消臭効果も期待できるので、臭いが気になる靴箱や押し入れの除湿にはもってこいです。ジャムやレトルト離乳食の空き瓶や、ケーキ屋さんのプリンの容器などに重曹を入れて、ガーゼやキッチンペーパーなどを輪ゴムでとめてふたをすればOK。湿気を吸うと重曹が固まってくるので、そうなったら中身を入れ替えましょう。湿気を取った後の重曹は、お掃除に使うと無駄になりませんよ。
対策3 炭を活用
炭も重曹と同様、除湿効果と消臭効果が期待できます。
炭は、湿気を限界まで吸うとそれ以上吸えなくなってしまうので、定期的に天日干しをして乾かすと再び利用できるようになります。炭の種類としては竹炭がおすすめですが、木炭でも効果はあります。バーベキューで使った炭が残っていませんか?活用してみてください。すでに湿気を吸っている可能性もあるので、使う前に水洗い、天日干しをしてから使うと良いですよ。
対策4 エタノールスプレーで除菌
掃除の仕上げにエタノールスプレーで除菌とカビの予防をすることができます。また、エタノールはカビタンパク質を分解するので生えてしまったカビへの対策としてもおすすめです。ちなみに、カビ対策として効果的なのはアルコールスプレーではなく消毒用エタノールです。ドラッグストアで購入できますよ。
湿気やカビは不快なだけでなく、健康への影響もあります。アレルギーや喘息体質のお子さまがいると余計に気になりますよね。梅雨はもちろん、日ごろから基本の湿気・カビ対策を押さえて、気持ちよく乗り切りましょう。