11 月。
気づけばカレンダーも残り 2 枚。
「そろそろ大掃除しなきゃ」と思いながらも、 仕事や家事、行事でなかなか腰が上がらない…。
そんな方も多いのではないでしょうか。
でも、 安心してください。
この時期こそ、 “スモールステップ”で暮らしを整える絶好のチャンスです。
私たちの脳は「大きな変化を避ける」ようにできています。
いきなり「家中を片づけよう」と思うと、 脳が「無理!」 とブレーキをかけてしまうのです。
でもその反対に、 小さな成功体験を積むとやる気が加速するという特徴もあります。

「少し片づいた」「スッキリした」その達成感が、 脳内にドーパミンという“やる気ホルモン”を分泌し、 次の行動を自然に引き出してくれるのです。
年末に向けて無理せず加速していくためにも、 11 月は「15 分でできるスモールステップ習慣」 を意識してみましょう。

たとえば、 キッチンまわりの整理。
使っていない調味料や、 数が増えた保存容器を見直すだけでも十分です。
引き出し一段、冷蔵庫のドアポケットだけ、そんな“部分的な整理”で OK。
15 分あれば終わる範囲に絞ることで、 達成感を得ながら続けやすくなります。

もうひとつ、この時期におすすめなのが靴箱の整理です。
夏に履きこなした靴の汚れやにおいが気になる季節。
頑張った靴を磨いたり、 手放すか残すかを見直すだけで、 玄関の空気が驚くほど軽くなります。 ついでに靴箱の棚板を拭きそうじするとよりスッキリします。
“玄関を整える=気の入り口を整える”とも言われるように、 家全体の運気アップも期待しながらおそうじしちゃいましょう。
ポイントは、「完璧を目指さず、できたところで終わる」こと。
ほんの 15 分でも「進んだ」と感じることが、 次のやる気を生み出します。
つまり、やる気は“始める前”ではなく、 “やりながら”生まれるのです。
11 月のうちに少しずつ始めることで、 年末の大掃除に慌てることもありません。
キッチンと玄関という“毎日使う場所”が整うことで、 家事効率がアップするだけでなく、気持ちもスッと軽くなります。
「15分だけ」「ここだけ」を繰り返すスモールステップの積み重ねが、ゆとりと自信を生み出します。
年末を穏やかに迎えるために、今日も小さなスイッチを入れて暮らしを心地よく整えていきましょう。
Profile
株式会社 暮らしかたらぼ
代表 根原 典枝

1972年生まれ 沖縄県うるま市出身。
20代でフィニッシングスクール西大学院に入学。茶事の文化に興味を持ち、本場イギリスに紅茶の旅へ。現地のホストファミリーと過ごす中で、暮らしの質の高さに感銘を受ける。帰国後ブライダル業界に就職し、自分の身の回りや思考が片付けられてないことで失敗を経験する。営業はできたが仕事の効率が悪く、休日に休めない生活を送る。その後、片付けの習慣のないまま結婚、出産。イギリスの丁寧な暮らしを知っているのに、できない自分に落ち込むと同時に、そんなママをサポートするサービスがあったらいいのになと考え始める。第3子授乳中にテレビ番組『ガイアの夜明け』を観る。赤字だった会社が3S(整理・整頓・清掃)を通して黒字化していく様子を目の当たりにする。影響を受け、自身の家で3Sを実践する。
毎日の暮らし方を研究する 暮らしかたらぼ

